集合住宅(GM改造)

最近ではNゲージサイズの建物のラインナップも増えましたが、一昔前の「住宅」といえば、グリーンマックスの「住宅セット」かトミックスの「近郊住宅」が双璧でした。
1980年代から2000年代にかけて趣味誌などで紹介されてきたレイアウトのうち、特にある程度の市街地を表現するレイアウトには、ほぼ100%、このキットが登場していたかと思います。

良くも悪くも一般的な「住宅」を表すシンプルなパーツで構成されているのですが、「つくる楽しみいっぱい」でお馴染みのグリーンマックスが出すキットだけに、箱の裏面にある説明書きにも積極的に改造を促す旨が記載されていました。

平家にするための切れ込み、組み合わせて大きな住宅にするための屋根ジョイントなども入っており、買った当初はこれらのパーツをもとに、どんな住宅を作ってみるかを想像するだけでも楽しかったものです。

その頃から時が経過し、Nゲージサイズの建物のラインナップもジオコレをはじめ、以前とは比較にならないほど豊富になりましたが、やはり基本のきであるこの「住宅セット」を改造してみたい思いで取り組んだのがこの「集合住宅」です。
この制作、2020年のコロナ前に一度行っていたのですが、その時は大昔の失敗住宅を強引にリボーンして作ったため、壁面がツルツルになってしまい、どうも納得がいきませんでした。
数年越しに重い腰を上げ、壁面を新規に製作し直そうとしたところ、全長がやや長くなってしまい屋根も作り直す羽目に。結果、ぱっと見の見栄えが変わらないわりに、手間ばかりかかる代物となってしまいました。

こちらが「数年前に制作した」版。なんか壁面がツルツルなのがわかります。

こちらが今回作り直した版。全長が長くなり、塗装が落ち着きました。

台座はプラ板から作成し「門とへいセット」を使用して囲いましたが、控え壁の本数がちょっと多すぎる気がします。こちらなどをみる限り3.4メートルに1つくらいでもよく、今後ここも手を入れるかもしれません。

狭小住宅の時も言い訳しましたが、玄関戸の処理が微妙・・・
ここはエナメルなのですが、もう少し修行が必要ですね。
戸の横にある自動販売機は青に塗り、正面は写真を印刷したものです。

屋根は若干の粗がありますが、なんとかみられるレベルですかね。
ジョイント材だけでは必ずしも安定せず、一部はパテでつなぎ目を調整したりしていますが、完全に隠れるには至っていません。
あまり拘らず、量産するにつれ経験値も上がっていくと割り切るしかないですかね。

入り口周辺など、もう少し装飾を足そうかと思ってはいます。

同じフォーマットの「商店セット」もそうですが、発売から40年は経つのに未だに再生産が続いているロングセラー。
集合住宅以外にも民宿や小規模な官舎など、アイデア次第で様々な建物に展開が可能ですので、今後も習熟を重ねていきたいところです。