以前から何度も言及しているグリーンマックスの住宅/商店セット。今回もその中の一軒を改造しましたが、この改造は割と昔の負の遺産を引っ張っている部分があります。
もともと、住宅街の中にぽつんとある飲食店みたいなものを、商店のファサードを使わず住宅パーツだけで作れるんじゃないか?というイメージが、なぜか子供の頃からあり、そのジャストアイデアのみで大昔に作ったのがこちら。

写真がめちゃくちゃ、というか謎のアップかつピンボケしか残ってなかったのですが、なにぶん相当昔(90年代)につき、本当にご容赦ください。
見ての通り、住宅街の中にある「お寿司屋」をイメージしたわけですが・・なかなかに思い切りの良い作りです。一切塗装もしていなければ、多分ガラスも入っていない。半分にした平屋を強引にくっつけて「江戸前寿司」のシールを貼っただけ、という豪快さです。
当時はこれはこれで雰囲気が出たと喜んでいましたが、時代がくだるにつれ、流石にこれでは・・・と思い始めて、幾度かリベンジに挑戦していました。ただやっぱり技量がなかったり時間的余裕、何より意欲のなさからずっと棚上げになってきており。もう令和も数年経ってしまいましたが、とうとう重い腰を上げて作ったのがこちらです。

さすがに前回よりは良い気がする・・・
強引に半分にした平屋をくっつける技量は、もしかしたら変わってないかもしれない・・・けど、一応塗装はしていますし、ガラスも入れています。
基本構造は屋根を含めて全て既製品ですが、さすがに以前のものは再利用できず。新品の素材を組みました。
しかし、入口の庇屋根を付けるだけで、こんなに雰囲気が締まるとは。大昔の自分に教えてあげたい。

まあけど、細かく見るともちろん反省点はありますけど・・
サッシとは例によってエナメルなのですが、若干はみ出したところの処理はもう少し考えた方が良い。雨樋も同じです。
別の工作の時ですが、一度マスキングをしたにも関わらずはみ出たことがあり、ここの処理に関しては未だにレベルが上がりません。とりあえず極細の綿棒を買ってみたので、今度やるときはもう少し気を付けてみようかと。
正面下部には少し悩んだ結果、石垣風のタイルを貼りました。素材は津川洋行のデザインプラスチックペーパーでしたが、加工がしてもしやすい。塗装もエナメルで白筋を入れるなどして、そこそこ雰囲気が出たような気はしますが、なんか仕上げが若干傾いている気も・・まあ、何か置いて誤魔化しますかね。
入口の暖簾はKATOの「出桁造りの商店」に付いてたパーツです。
これも相当長いこと眠っていたのを活用できて良かったのですが、ちょっと色味が黒すぎて目立たないのと、筆塗りの厚みが気にならないでもない。造形としては良いのでそこまで気にならないのですけど。
ちなみにこの商店、今(2025年)はカタログ落ちしてるようです。そのうち再販するんですかね。


側面や裏側は見ての通りのオーソドックスな作りです。雨樋ほか、いずれ少し要素は足そうかなと。
細かい部分ですが、平屋部分が接続する窓は屋根が微妙に干渉するので、窓のサイズ自体を2/3程度に埋めています。

「里寿司」は特に由来はなく、なんとなくのイメージ。ただ、このシールを貼る「台座」は、同じGMの商業ビルの袖看板で正方形が3つあるものの流用です。サイズ的にも厚み的にもピッタリだなと思ったのですが、自ずと名前は三文字に限定されました。
家紋も適当。というかイラストレーターで自作したので、幾何学的で楽に作れて、それっぽそうな「丸に四つ菱」に。目すら入れてませんが、どうせ入れても見えないだろうと。

こちらは仕上げ前の作成途中時点。暖簾や看板がまだで、石垣も貼ってない状態だと、やっぱり少し雰囲気違います。
ここから最終盤にかけて一気にお店っぽくなってくのは楽しい。

これまで作った建物と並べ、前面に何の加工もしてないGMの歩道を置いただけの写真ですが、それでも街中っぽい雰囲気が出てきます。
建物も揃ってきたし、いよいよミニジオラマでも考えていくべきか・・?想像(妄想)が広がるところです。
ちなみに今回、内装は完全にネグりました。電飾でもしたら渋かったんでしょうけどそちらも今後の課題です。というか、そもそも実体験でこんな渋いお鮨屋に入った経験があまりなく。こういうお店を嗜める大人が羨ましいものです。
しかし・・・これでもまあ、一応何かが成長したということにはなるのか。
成長してないと困っちゃうんだけど。

ちなみに最初の写真で写っていた、江戸前寿司の右側にある「セブンイレブン」のシールを貼った角店も、これはこれでロックな作りでした。
こちらもずーっとほっぽってて、何とかしなきゃと思っていましたが、ようやく見通しが立てられそうです。

トミックスの角店も、これはこれで色々と改造したくなる素材です。
ここに写っているのはなかなか微妙な背面ですが・・。また改めて。